私がそう言うと沖田は話を始めた。






「明日香さんここ最近ずっと眠っていないでしょう？一体どうしたんです？寝てもすぐに魘されて起きますし・・・・」








やっぱりその事か・・・・。






私は何度か夢の事を聞かれていたが何度と無くその話を誤魔化してきたがそろそろ潮時だと思って仕方なく話す事にした。









「家族の夢を見ていたんです。」







「家族？」








「えぇ・・・私の家族は私が１０の時突然家から居なくなったんです。私偶々その日は夕方眠くなってウトウトしていてそうしたら夕飯作っていた母が寝ていいよって言ってだから私、安心して眠ったんです。次目を覚ました時にはもう誰も家に居ませんでした。それからよくあの夢を見るんです。それにあの日から人が怖いんです。」








「人が怖い・・・？」







「えぇ・・・あの時の様に信じていた人が突然消えたりしたらまた辛い思いをする・・・・。そう思うと怖くて人と付き合うときは必ずある程度の距離を置くようにしてるんです。」