拝啓明日香殿





明日香君、いきなりの手紙で驚くかな?私は今大久保大和と名乗って甲陽鎮撫隊の局長をやっている。だが私はそろそろ死ぬかもしれない。だから明日香君に伝えたい事がある。





初めて明日香君に会った時未来からきた事を聞いてとても驚いた事を今でもハッキリ思い出せる。明日香君が作ってくれた食事の味や、明日香君の笑顔、笑い声全てがハッキリと思い出せる。いつしか明日香君は新撰組に居るのが当たり前になっていた。






だけど明日香君は紛れも無く未来の人間だ。いつかは未来に帰らなければいけない時がきっと来る。だからその時は自分の世界へ帰るんだ。きっと明日香君の帰りを待っている仲間が居るはずだ。だからその時は自分の世界へ帰るんだ。だがその時が来るまで総司の事を支えてやってくれ。私からの最後の頼みだ。明日香君総司を宜しく頼む。






後、風呂敷に私の小刀と紅が入っている。それは私からのお礼だ。本当に色々ありがとう。






明日香君自分の誠を最後まで貫け!!そして自分の歩むべき道をゆっくりでいいから歩んでいけ!私はいつまでも明日香君を見守っている。




近藤勇