庭に出ると丁度源さんと佐之助がいた。


源さんこと井上源三郎。源さんは総司の兄弟子に当たる存在。



「おう源さん」




俺は源さんに声を掛けた。




「土方さん。聞きましたよかわいい女子連れて来たんですって?」




源さんがいきなりそんな事を言ってきた。




「ちげぇよあれは外で倒れていたから連れて来ただけだ。その女子の事でちょいと頼みてぇ事があるんだけどよ。」




「なんですか?」




「その女子どうやら頭を結構強く打って気絶しているからちょくちょく様子見に行って俺か松本先生に報告してくれねぇか?」




「分かりました。」




「おう佐之、お前も頼むぞ。」




おれはそう言ってその場から離れた。