沖田さんもやっぱりいつもとは違う格好をしていた。真っ黒できれいな着物を身にまとっていた。





「明日香さん。」





「沖田さんコレは一体?」





もうちょっと先には何だか人がいっぱいる。それに赤い布のような物まで敷かれてる。






「おめぇと総司の結婚式だよ。」




そう言って現れたのは土方さんだ。





「土方さん!?えっ?結婚式?」






「はい、何だか藤堂さんと原田さん、永倉さんが考えてくれたらしいんですよね。私もついさっき知りました。」





沖田さんはそう言うとふふっと笑った。






「ほらほら!こんなとこにいつまでも居ないで向こうに行くぞ!」





近藤さんがそう言って前を歩き出した。




「じゃあ行きましょうか?明日香さん。」




そう言って沖田は明日香に手を伸ばした。



「はいッ!!」



明日香は元気いっぱい返事をして沖田の手を握り締めた。