「じゃあコイツの事宜しくな。俺は先に向こうに行っているから。」







永倉さんはそう言って私を残しどこかへ行ってしまった。






「ちょっ!永倉さん!?」







私が永倉さんの後を追おうとすると






「はいはい、あんはんはこっちでっせ。」





「えっ?」








そう言うと1人の女の人が私の腕を引きふすまを閉めた。







「いやぁ~永倉はんの言った通りべっぴんさんやなぁ~!!」





「ほんまに!!」






そう言って私の顔を見た。





「えっと・・・?」




「あぁ!すんまへん、うち島原にある壱屋の華嘉(はなか)いいます。ちなみにお馴染みは原田はんどす」





「うちは華嘉と同じ壱屋の美琴いいます。お馴染みは永倉はんどす。」





と自己紹介してきた。