「ふ~やっと全部干し終わった。」






私はそう言って洗濯物の入っていた籠を持ち上げた。するとそこには桜の花びらが入っていた。上を見るともう満開になった桜の木が堂々と立っていた。






「うわぁ・・・」





「お~いっ!!明日香」





どこからか私の名前を呼ぶ声が聞えその方向を見ると永倉さんがこちらに手を振りながらやって来た。







「永倉さんっどうしたんですか?そんなに急いで・・・。」







「いいからちょっとこっち来い!!」







そう言うと私の手を引っ張って走り出した。






「えっ!?ちょっと私まだ仕事が・・・」






「いいから早く!」







そう言って永倉は明日香の腕を掴んだまま1つの部屋に入った。するとそこには女の人が2人いた。