「うわぁ~~~~ん!!」


「みんなと離れたくないよ~~ッ!!」



今日は、長年通い続けていた小学校の卒業式。


みんなそれぞれの思いを抱いて卒業するんだ。


あたしは中学受験をして見事合格!!


たぶん面接合格だと思う・・・


面接では性格が明るい子と、自分の意見をきっちり持ってる子をとるのだ。


あたしは多分その一人だろう。


でも中には実力で難関校の合格した人もいる。


本当にみんなそれぞれだ。















そんなことを思っていると卒業式はすべて終わってしまった・・・


「瑠子ぉぉ~~~。なにボーッとしてんの?」


親友の春美が元気よく抱きついてきた。


「ボーッとなんかしてないよ!なんか卒業がさみしくて・・・」


「本当にそんなこと考えてたの?!」


「本当だよっ!」


「実は、智のこと考えてたんじゃないの?!」


「もう!!違うって!」


すると春美とアタシは急に黙り込んでしまった。


どうしてだろう・・・


自分でも分からないけど。


こんな他愛もない会話が出来るのも今日までだというのに。






しばらくあたしと春美の間に沈黙がながれた。


最後だというのに話すことが思いつかない。


今までにたくさんの思い出を作ってきたのに。


違う。最後だからこそ話したくないのかも・・・


でも、そんな沈黙を破ったのはあたしたちと仲がいい荷稲座竜(かいなざりゅう)だ。


「なに2人とも静かなんだよ?いつもはうるさすぎるくらいなのに」


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