『嘘つき。もうとっくに忘れているくせに。
もう、名前さえ、覚えてはいないんでしょう?』


「名前は」

何故だか、言葉が出てこなかった。


『だから、もう、行くの。
ずっと一緒にいたかったのに。

さような


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あたまがいたい。
どこかで大きな音がする。