「んーなこと言われてもー! そういうのは亜蘭の方が得意ですよ。」 そう言って指差したのは記録員としてナンパしているように見えて勧誘に励む亜蘭。 「んだらば成哉は亜蘭と交代して記録書いて来いー、亜蘭来いやー!」 「うぃー朝陽さーん!」 やれやれ、といった感じで席につく成哉と面倒な記録員から解放された喜びを全身で表わす亜蘭。 正反対な二人が、試合になると一心同体になるんだから俺は怖ぇえよ。