一華はキッチンへと降りて行く。


すると玄関には同じ高校に通う兄が出かけようとしていた。



「あっれお兄ちゃんもう行くの?」


「おー、朝練だから。
一華ごめんな、お兄ちゃんと登校出来なくて寂しいだろ?」


「ごめん。全くそんなこと思わないから。」


ばっさりと切り捨てる一華。



ちょっと本気だったらしいお兄ちゃんは少し傷ついたようだった。