AM6:30。

枕もとに置いた携帯からは目覚まし用に設定したアラームがガンガン鳴り響いている。


のそのそと起き上がり、アラームを止める。


しかしまだ一華は完全に起きていないらしく、もう一度ベッドに寝転がる。





野球部を眺めていたら急に連れて行かれ、練習を見させてもらったこと。


成哉先輩、だっけ。


あの人のボール、凄かったな…。


ほんと、あんな人が同じ学校にいるとかあり得ない。





――あ、あたし入部届け出しに行かなきゃ。


そうだ、大事な用事があった。


こんなところでぐだぐだしてる暇なんかなかったよ。