成哉が投げた一球のボール。 一華をこの世界に引き込むには十分すぎるきっかけだった。 この人達を支えて行きたい。 自分で力になれるのなら貢献したい。 何よりも、彼らを間近で見ていたい。 そんな気持ちがぶわっと一華の心に湧きだし止まらない。 「入部届け、もらえますか?」 そう言いだすのに時間はかからなかった。