成哉と亜蘭のバッテリーがブルペンに入っただけでここら辺の空気が変わった。 何と言うか、ピリピリとした緊張感と独特のオーラが漂っている気がする。 成哉の切れ長の瞳が亜蘭のグローブをとらえる。 独特のフォーム、柔軟でしなやかな関節、そして彼自身の勢い。 パァンッ、と心地よい音が響いた。 にやり、と不敵な笑みを交わしあう二人。