すると成哉、と呼ばれた先輩がこちらを見た。



切れ長の瞳が射抜くように、一華を上から下まで品定めをするかのように見られる。


「先輩、この子は?」


「へっへー、マネジ候補だよー!可愛いでしょ、亜蘭が連れてきたの。」


「あんの馬鹿ナンパ野郎…でも良かったですね、これで安心して引き継げるわけですし。」




「練習を見に来る子は多いんだけどねー…いざマネジをやろうって子はなかなかいないわ。」


と泉実はため息をついた。