何かに熱中してるような二人の姿が薄々と見える。


かすんで顔すらよく見えないその二人に
とにかく私は声をかけてみた。


「あの…すみません。忙しくなければ少し助けてもらえませんか…?」


私の要請にその二人は無言で答えた。


....――――――――


   ......――――――――


少しの間続いた変な沈黙。

そしていきなり湧き上がる男の人の笑い声。

「アハハハーッ、アーハハハハッ」


何がそんなに楽しいのかげらげらと笑う男の人だった。