「なんで居るの?」



「何回メールしても電話しても出なかったから」



「ど、どうやって入ったの?」



「月音のお母さんが快くここまで連れてきて下さったから」



「な…」



「ほら、ごめんなさいは?」



「なんで!?」



「俺に心配かけたから」



「い、言いたくない」



「…あそ」



スッと立ち上がって扉のを開けようとする湊



「………別れたい?」



背を向けたままボソッと呟いた声はハッキリ私の耳に届いた