アホや あたし~



何で のこのこ
ついてきたんやろ。





『このアイスめっちゃうまいな!!』

『うん…』

『なに?何か怒ってる?』

『別にっ!このアイスめっちゃおいしいっ』

『やろ!!?』
『なぁ田口さん。俺と付き合って?』





なに こいつ……っ



『なにっ…だって…会ったばっかやし!浜野のこと何もしらんしっ』

『知らんかったら付き合わんの?何で?』

こいつ……

『えっあっ…ごめん。無理…』




あ 断ってもた…。






浜野…何か言うてっ…

















『冗談やって!まじにとんなよ!田口っておもろいわぁ☆』












くったくのない笑顔。

めっちゃ笑ってる。

可愛い笑顔…。



はっ!冗談!?
ありえへん…っ
そんな笑顔っ……





『ありえへんっ!浜野のあほ!』

『ごめんって!』

『ぼけ……』





沈黙が流れる。




浜野 何か喋ってや~…







『帰ろっか!』

また笑った。




そんな笑顔に
だまされへんっ。








私は もっと
紳士的で無口な人が…。




だまされるな
だまされるな



『うん…バイバイ』




彼は帰っていった。