『田口…さん?』

後ろから呼ばれた。


振り返ると
私より少し背が低い
男の子。
すごくかっこいい……


『田口…さん!』
『ははいっ!なにっ?!』

『ははい!って何やねんな(笑)これ…名前書いてるから…ハンカチ。落ちとったで』
『あ…ありがとう』
『おう!どういたしまして☆じゃ…ばいばい。えっと…田口…未稀ちゃん』



彼は行ってしまった。




なぜだかわからないけど

もっと喋りたかった。

初めて会った気がしない。




HRの時
軽い自己紹介は
したけど…







名前…

覚えとってくれたんや…。

私は
嬉しかった。