「あの!!」
国光の声をさえぎる
「あ、のね?国光に言わなきゃいけない亊が…
あたし、別れたの。
陸があたしに気づかせるために演技してたんだって…
だから…」
国光がきょとんとしてる。
暗くてよかった、あたし、真っ赤だ。
「あたし、くにッ!?」
唇が塞がれたのがわかった。
甘いスポーツドリンクの味がしてる。
国光が近い、
さっきより、すごく。
離された唇、キス、されてたんだ…
ああもう、頭がついていかない!!
『俺に、言わせて?』
まっすぐこっちを見る国光。
あたしはガラにもなく、カッコいいなんて思っていた。