そしたら、お姉様がたの気にふれたらしく、手を振り上げた。


そしてそれは私の頬を叩き、バシッといい音を響かせる。




………はずだった、のだが。






「それはちょーっとアカンのちゃう?」






………男の、声?


おそるおそる目を開くと、お姉様の手首をつかむ、男の人がいた。