―――……
縦巻きロールのお姉様たちに校舎裏につれてこられた。
「…あなた、どんな手使ったのかしら?」
3人に囲まれて逃げられない。
香水の匂いがキツくて顔をしかめた。
「…いやべつに手とか使ってな……」
「あなたみたいな平凡な成金女、爽サマが相手にするわけないでしょう」
「色仕掛けでもしたんじゃなくて?」
「いやだ、爽サマがそんなのに引っかかるわけないわよ」
「それもそうねぇ」
勝手に話をつくらないでほしい。
別になりたくてなったわけじゃないし。
なんでこんな面倒なことに巻き込まれなきゃいけないんだろう。
なんだかおかしくなって、笑った。