色っぽい声色に頭がくらくらした。


頬を滑る長い指が動くたびに体が震える。




「……俺が執事じゃ嫌?」




指が、顎を引き上げた。

ドアップの早坂爽に心臓がはやくなる。

意地悪な顔なのに、カッコいいなんて反則だ。

耐えらんない。

私は目をつぶった。

そーゆー意味じゃなかったのに、なにを思ったのか、早坂爽は言った。






「では…お嬢様、いただきます」






次の瞬間



口は塞がれてた。