そんなこと聞かれたら、もちろん私は言葉につまるわけでして。 皐月はニヤニヤと私を見る。 「アメリカだっけ。あれ、ほんとってウワサだよ?」 「………わかってるよ」 「いいの?」 「………だって、どうしようもないし」 皐月がため息をつく。 すると、おもむろに後ろを向いて 「ですって。どうしますか?朝比奈センパイ」 「愛ちゃんらしくないなぁ」 「ですよねー」 なんて会話を繰り広げた。