「私は、爽が……好き」
目を閉じると、爽の顔しか浮かばなくて
いないってわかってるのに、爽の姿を探して
いまだにあの香水を使って
届かないけど、叶うことはないけど
私は爽がだいすきで
だから、櫂、ごめんなさい。
「……また、泣く」
「泣いてない……」
「それ、俺のせいか?」
「そうだと思う……」
「なら、ええわ」
「よくわかんないけど………ごめんなさい………」
「………うん。許さんから」
「許さなくていいよ…」
「許さんし、ずっと、好きやから」
「爽に飽きたら、来てええで?」
そう言う櫂は、笑っていて。
私もつられて、笑う。
ありがとう。
櫂は、私の大事な友達だよ。