―――土曜日。 私と櫂のふたりで家に帰ると、お母さんはなにを勘違いしたのか 「あ、あ、愛の彼氏さんですか?」 とか言いやがりました。 しかも、櫂も悪ノリして 「もう一緒の部屋に住む仲ですわー」 とか言うもんだから、私は死ぬ気で否定しときました。 いや、確かに! 一緒に住んでるも同然だけど!! そうやって、あわてる私を見て、櫂が笑ってた。