「…ごめんなさい…」 「いえ、これで契約は終了です。ありがとうございました」 爽サマが笑った。 また『契約』だ。 なんなんだろう。 「……お嬢様」 「は………ぃ?」 ……お嬢様!!? 爽サマが、地面に片膝をつく。 こうゆうの『ひざまづく』っていうんだっけ。 キレイな黒目がちの瞳が私をとらえた。 「早坂爽。今日から貴女の執事となります」 ………執事って、なに。 女の子たちの叫び声が、辺りに響いた。