爽サマが私の首にネクタイを巻きはじめると、周りはうるさいくらいにざわめいた。


「…爽サマ、あんな女と契約するのかしら」

「えーッ!?爽サマ契約するの!!?」


契約?

なんの話?


不思議に思う私に、爽サマは微笑む。



そして今度は、赤いネクタイを見せてきた。



「では、これを私に巻いて頂けますか?」


すでに私の首には青いネクタイがあり、それは爽サマが巻いてくれた。

今度は爽サマに私が巻くのか。



……なんか儀式みたいだな。