そこには、
【夕実】ちゃんが立っていた。


『伯方さん♪
女の子がバレンタイン忘れちゃ
だめだよぉ~?♪』


・・・・・・うざっ!!


「あ、あは、は;;
そうだね~;
んで、それだけのために
わざわざ来たの?;」


そう言った瞬間、
【夕実】ちゃんがニヤリと微笑んだ。


もちろん、
あたしは、嫌な予感を察知した。


『そだよぉ~♪
あ、あと忠告かな?♪』


「・・・忠告?」


『そ♪
私、夏架君にチョコあげるんだ~♪
んで、そのチョコを夏架君が受け取ったら、
伯方さんは、夏架君と別れてね♪』


・・・・・はぃ?


あたしは、訳が分からないという
感じで、【夕実】ちゃんを見た。


『伯方さん、
本当に顔だけで、頭悪いんだねー♪』


そう言われた瞬間、あたしはプツと
なにかが切れた。