「あ、ありがとう・・・
開けていいの?」


言葉の返事の代わりに、
夏架がコクンと首を縦にふった。


ガサガサガサガサ・・・


「わぁ!!!」


あたしは、目をまん丸にしてキラキラさせた。
だって、その包みの中身が・・・


「指輪の形したチョコだぁー!!」


そう、なんと小さい小さい指輪の形
をしたチョコだったのです!!
小さい小さい指輪の形した外側のチョコの周りには、
色とりどりのマーブルチョコが埋め込まれていて、
角度を変えるたびにキラキラと光っていたのは、
所々になんと金箔がちらばっていた!!


「あ、ありがとうー・・・」


そう言ったあたしに、夏架は・・・


『どーいたしまして!!』


そう言って、歯をだしながらニパッと
笑った。


「・・・~っ」


その温かい笑みを見た瞬間、
目から涙が溢れ出した・・・
ううん、その笑みだけのせいじゃない・・・


小さい小さい指輪の形したチョコの内側には、
それに合った、小さい小さい文字で・・・


【だいすき】


と、書かれてあった。


『俺、南流のことしか好きじゃないから!
だから、安心してな♪』


そう言って、またあいつは温かい笑みをこぼした。