『おい!!
なんか答えろよ!!
あの告白は嘘だったのかよ!!?
あの好きは・・・嘘だったのかよ!!』


プツン☆


あたしの中でなにかがキレた。


「・・・によ・・・」


『なんだよ。
全然きこえねーんだけど?』


「なによ!!!
あんたこそ、あれは嘘だったの!!?
あたしに、散々付きまとって挙句の果てに、
真剣な顔して好きだなんて・・・
あれは、嘘だったの!!?」


『は?
訳わかんないんだけど?』


訳わかんない?
それはこっちの台詞じゃ!!!


「もう、いいわよ!!
なんで・・なんであたしだけなのよ・・・」


そう言った瞬間涙が溢れた。
泣いた顔のあたしを見て、奴は目をまん丸にした。


「・・・・よう・・・。」


『聞こえないんだけど?』


「別れようって言ったのよ!!
結局好きなのはあたしだけなんでしょ!!?
だったら、もういい!!
こんなめんどくさい女、あんた嫌でしょ?
さよなら!!」


そう言って、あたしは全力で走った。


結局好きなのはあたしだけ・・・。
そうだよ、あたし結局は
あいつのこと好きなんじゃん・・・。


「ハハ・・・今頃気付くなんて・・・
あたしもバカだなー・・・」