しばらくして、 ―――コンコン。 とドアをノックする音が聞こえた。 「恋菜…?ご飯は…」 「いらない。」 「……何かあったの?」 「ゴメン。一人にして…」 お母さんは私の涙声に気付いたのか、黙って階段を降りて行った。