「…ゼェ…ゼェ……」


「せ、セーフダネッ…」


「ぅん…」









私達は、ギリギリで学校に入った。





「あ!でも、一時間目数学ぢゃんッ↓↓」


「ゲッ!やだぁ↓↓」


「…サボりますかぁ?」
「…サボりましょお♪」


私達はフフッと笑い合うと、屋上へ直行した。



















―――ガチャ。



「あぁーーー!!キモチィ!!サイッコォ~☆」

実華はぐーんと背伸びした。


「ねぇねぇ!さっきの曲、歌って!」

「いいよぉ☆」






私は息を深く吸い込んだ。










青空を高く見上げて

あなたを想う

なぜだろう

あなたのコトしか浮かばないよ

あなたに逢いたいよ


ねぇ、


好きだよ




「キャアーー!!めっちゃ良い!!才能だよねぇ♪」

「ありがとぉ♪」








~~♪~


「あ、彼氏からメールだぁ♪」


「相変わらずラブラブだねぇ☆」


「エヘヘッ♪」


実華は嬉しそうに笑った。






「恋菜も彼氏作りなよぉ!こんなに可愛いのにぃ☆」


「あははぁ☆ありがとッ!まぁ、ボチボチ彼氏作るよ。」






私は、いつもそういって誤魔化す。














私が彼氏を作らないのには、理由があった。