――――グイッ!!






椋介の胸ぐらをつかむと、自分の方に引き寄せた。








――――あ…





椋介と私の唇が触れる。









………一瞬の出来事だった。














「恋…菜……??」




椋介の顔は、今までに見たコトがない程赤くなっていた。








「椋介のファースト・キスは……私のだもん…」



――――?!??





ちょッ、ちょっと!!



何言ってんの私!!?








「他の女の子となんて…キスしないで……」




私の口!!止まれぃ!!











「恋菜…?それは…つまり………?」



「あッ!ゴメン!!」



私は椋介の赤い顔から目をそらし、一目散に駆け出した。


















『椋介のファースト・キスは、私だもんッ!』





あ、あれって…





ほぼ告ってんぢゃん?!





















ヤヤヤバイ――!!





このままじゃ、小学校の時の関係には……




戻れない………