「梳菜もきっと気に入ると思った。
早速、付けてみてはくれないか?」


萬天がゆっくり、梳菜の頭巾に手を伸ばす。

指先が布に僅かに触れた時、



「…いやっ!!」


パシッ


「!」



梳菜がその手を素早く弾いた。