「里耶っ!」

由衣と美那が走ってきた。

「大丈夫!?」

由衣が聞いた。

「一発しか殴られてないで。
口から血出たわ」

「強っ(笑)」

美那が言った。

「圧勝やから
でもな、指輪に血ついてもた…。」

「あーあ…。」

由衣がハンカチで拭いてくれた。

「痛いわ〜(笑)」




「真緒っ…。」

葉月は真緒の顔を見て泣き出した。

「負けたわ…(笑)」

真緒は苦笑いした。

「顔全然殴られてないやん。」

「里耶ちゃん、顔殴らんかってん…。
傷付けたあかん思ったんか知らんけど。」

「優しいやん(笑)」

「でも…めっっっちゃ怖かった!
めっっっちゃ強かった!」

「腹やばいやん!」

「そーや…。
あー…何も出来んやん(笑)」

「大人しくしとき。」





『今どこ?』

尚からのメール。

『いま駄菓子屋〜』

尚が会いに来てくれるらしい。

『おっけー』

「里耶強いよな。」

和樹が言った。

今日も4人で溜まり場。

美那は嘉人とデート。

「真緒が弱かった。」