「葬式のときは髪型が違ったからわからなかったのね。

それにしても、いきなり口説かれたのかと思っちゃった」



ぺろっと舌を出して笑う千鶴の…




………お母さん。




「い、いや…あれは口説いたわけじゃ………」



「違ったの?

久しぶりにときめいたのに」



「……………」




まあ、あなたみたいな綺麗な人は初めて見ました、ともとれる発言だったのは認めよう。



それにしても、千鶴は将来こうなるのか…?



千鶴もかわいいから、成長したら綺麗な女性にはなるだろうが…



ううむ…どちらかといえば千鶴は今の姿が合ってるから、今のままの千鶴でいてほしい。






………何度も言うが、俺はロリコンじゃない。




「高橋くんの話はいつも千鶴から聞いてたわ。

あの子、家では先輩が先輩が、とか、みぃちゃんがみぃちゃんが、しか言わないからね」



「そ、そうですか…」




一体何を話したんだろうか。


通常の千鶴なら構わないが、最近の千鶴は雨宮にふざけたことばかり吹き込まれているからな。




「高橋くん、うちの千鶴みたいな小さい子が好きらしいけど…

うちの子には気があるの?」



「信じてください!!

俺にそんな趣味はないです!!」




雨宮の野郎………!


帰ったら覚えとけよ………