俺、高橋純一の一日はバカうるさい目覚まし時計に叩き起こされることから始まる。



俺はまだ眠たい体を無理矢理起こすと、部屋を出た。




どん。




出たそばから何かにぶつかった。



眠気眼だったからか、それが何なのか気づくまで数秒かかった。




「あ…わりぃ」



「……………」




しかし、返事なんてあるはずない。



ああ、そうさ。



そんなの期待なんてしてないさ。



ギラッと睨まれるのもわかってるさ。



だから特に文句なんてない。



なあ、憎き妹よ。