先生の声で遮られて、冬の話は聞けなかった。 まっ、い-や。学校が終わったら聞こっと。
「入学式眠かったね-」
「ほんと-。話長すぎ-」
わたしと冬は、今学校の近くのパ-ラ-でプリンアラモ-ドを食べながら、おしゃべりに興じている。
「ところでさ、冬、」
「うん?」
「さっきなんか言いかけてたじゃん?”朝榎ってさあ...”って。」
「あ-、あれね。いや、朝榎って、ユウのこと好きなのかな-、なんて...」
「ゴホッ、ゴホッ!!」
「あ-、図星?」
冬は、むせてるわたしの背中を叩きながら、にやりとした。
「ちっ、ちっがっ、ぅ」
「えっうそだ-あ。」
わたしは冬に全部話した。朝の出来事も、このもやもやも。
「それは...恋だね。」
「ゴホホッ、ゲホッ」
わたしはまたむせた。
「ちょっと--お。」