大切な友人を傷つけた自分が憎い。


「あたし、馬鹿ぢゃん」


時計の針が一秒一秒動いてく。

『チッチッチッ・・・・・チッチッ』


あたしの頭の中は真っ白。

有紀のこと謝んなきゃいけないって

わかってる。だから考えなきゃいけない。


だけど、あたしの頭の中には何も

浮かばない。


どうして?ねぇ、自分考えて。



・・・・・・


「あぁ、もぉ!!!!何でーっ?」


自業自得だと思った。


大切な友達、有紀が泣いていた。

いつも、涙を流さず、元気で活発な子だった。


やっぱり、人ってどんなに強くても

『涙』は自然に出てくるものだと感じた。


「よっし!明日、朝一で謝るか!!」


気合と謝罪の気持ちを胸に込め、あたしは

暗い闇の中、眠りについた。