部屋に戻って宿題をしようとした。

・・・と思ったけど、今日のあのイケメンさんが

頭からどうも離れない・・・・。


「やばいし、めっちゃイケてるもんな」


あたしがここまで恋に影響があるなんて

初めてかもしれない。

「まぁ、今は高校のことを考えるべし!」


「波美~!有紀ちゃんから電話ー」

「ほ~い。なんだろっ?」


あたしはお母さんから受話器をとった。

「はいはい、どしたぁー?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「ん?何、有紀?黙り込んじゃって~

あっ、もしかして高校おちちゃったとかぁ?」


ふざけて言った言葉が有紀を傷つけた。


「・・・・・・・・・・ヒクッ。」


えっ・・・・・・・・ほんとにおちちゃったの?


「ちょ・・・それ図星?・・・なの??」


「そうだよ。高校おちた。・・・波美が受かった

からってそんなこといわなくてもいいじゃん!」


「あっ・・・ごめん。つい、浮かれてた。」


自分はなんてことしてしまったんだろ?って

今になって後悔してしまった。

電話はしばらくしたあとすぐにプツッと切れた。