バイクを移動させようとしたサキに


「俺がやる」


と達哉がバイクを押す


「サキーなんで黙ってた?夜蝶神って」

‘ん…前の事だし、乗ってたの短かったから’


達哉も夜蝶神の事は知っていた


車に乗っていた時にすれ違った事が何回かあった。


運転テクニックは抜群で

夜の街の車の間をすり抜けて走る

まさに蝶の様だった