「電気消すよ。」


「永原‥お願いだから、わたしより先に寝ないでよね。」


「なんで?」って聞こうとしたけどやめた。
きっと怖いのだろうと思ったから。


「わかった。てかさ、明日学校サボって二人でどっかフラフラしない?」


「いいね、それ。楽しそう。」


「じゃあ、決定。」


べつに行く場所なんて決まってないのだけれど。
とにかく逢坂を連れだしたかっただけ。
どうせ、彼女は明日の授業道具もないし都合が良い。


「逢坂、もう寝た?」


「まだ。眠れないみたい。永原なんか話してよ。」


「しょうがないな。」