まさか自分の部屋に女子を招くなんて、一生ないと思っていたから自分でも驚きだ。
今まさに逢坂が僕の部屋にいる。
とても不思議な気分である。


「あ、あのさ。お腹空いてない?カップラーメンしかないけど食べる?」


「あ、う‥うん食べる。」


僕も逢坂もお互い緊張してるみたいだった。
僕はリビングへ行き、カップラーメンにお湯を入れ、部屋へ運んだ。
待つ間の3分間、ずっと沈黙ってのも嫌だな‥。


「そういえばさ、わたしたちってどうゆう関係なんだろう。友達なのかな?」


「友達とかそんなのより‥もっと深い関係。のような気がする。」


逢坂が僕の思っていたことを聞いてきから、僕は"それよりもっと深い関係"なんて答えてしまった。
まず友達とゆうものを知らない僕は、友達だよとかは言えないんだ。
彼女は一瞬不思議そうな顔をして笑い始めた。


「なにそれっ!変なの〜。あははは。あ‥ラーメンできたんじゃない?」


3分はあっという間だった。
いや、3分以上経っていたのだ。


「「のびてるー!」」


二人で声を揃えて叫んだ。
お互い目を合わせて大笑い。
そして、部屋に二人のラーメンをすする音が響き渡る。


沈黙を破るように僕は言った。
「これ食べ終わったら、先にシャワー浴びてきなよ。」


「うん、ありがとう。」


にっこり笑う逢坂。
やっと僕は安心することができた。
この笑顔だけはずっと消えないで欲しい。