「三堂くんではない♪」 わざとらしく、話しかける。 「またあんたかよ」 ムッスリとした顔であたしを見下ろす。 「たまたま電車一緒なだけじゃん♪ってか何してたの?」 「友達のとこよってた」 「そーなんだ。ってかあたしのお誘いより、友達優先?」 「当たり前。それにこっちの用事の方が大事」 「ひどい~」 「………………」 あぁあ。黙り込んじゃったよ。