「カラオケ、オールナイトじゃ!ひゃっほ~」



「イエーイ」



歩夢と悪ノリしながら、駅前のカラオケボックスへ向かった。





―――午後8:00



「4時間も歌っちゃったね」



「まぁいいではないか☆」



歩夢と駅でお別れ。



やつは駅から徒歩3分の高層マンションに住んでいるから近い。



………ずるい。



あたしは自分が乗る電車を待っていた。



「あっ」



なぜこの時間帯に三堂くんがおる?



向こうもあたしに気付いたらしく、こっちを見るとすぐまた別の方を見た。