香梨奈はゆっくり、
いかにも泣きそうな声で、自分の胸にためた感情を言葉にして話してくれた。

「香梨奈な…告白してん…斉口に…」

「うん…。」
そんな気はしてた。香梨奈の事はだいたい見てれば分かる。

「で…フラれた…。」

「うん…。」

「だって早かったもんなぁ!!知り合って1週間で告ってんで!!??そらフラれるに決まってるよなぁ!!」
香梨奈は声を張り上げて言った。
香梨奈の目にいっぱいの涙が見えた。

「無理やんなぁ……」
香梨奈は下を向いて、声を殺して泣いた。

「そうでもない…」

「じゃぁどうしたらェェんよ!!!!」
香梨奈は私に怒鳴るように言った。

私は香梨奈を落ち着かせようと、冷静に言った。