「おっ愛しの佐上がいますよ〜♪」

…くれる訳ないか。
やっぱり香梨奈にはちゃんと話そう。
そして…
この恋は諦めよう…。

佐上が好き

この気持ちは大きい。
でも…自信がナイんだ。
恋を実らせる自信が…。

中1の冬…
バレンタインの日

私はこの日に
恋の花を咲かせ、
そして…
散っていくのを見た…。

「佐上だけが男じゃないょ」
香梨奈がいつもの元気さが抜けた、
でもすごく頼りになる声で静かに言った…。

「今度は香梨奈の番やなぁ〜。奏に越されるとはねぇ」香梨奈は私に開き直れとでも言うように、
明るく言った。

「えっ??」

「香梨奈も告白する!!」

「え〜〜〜!!??」