「ゆき、おはよぉ!」
毎朝さわやかなまみだ。

「おはよ〜〜まみ。」
いつもより腫れぼったい
目をまみに向ける。
昨日はよく寝れなかった。

それは、
祐一さんの、あの、
綺麗な手のせいじゃないことを
私は知ってる。

「で、昨日どうだった?」

まみが上目遣いで聞いてくる。

「ど…どうって??
別にどうもしないよ〜」
「えーー!!
だって祐一さんとデートだったんでしょ?」

「デートとか、
そんな可愛いもんじゃなかったよ。
汚いラーメン屋に行っただけ。
美味しかったけど。」

「なんだぁ〜〜。
でもさ、まみ誘われなかったよ(笑)?
ゆきに気があるんじゃない?」

「そんなことなかったよ。
ただラーメンが食べたかっただけみたい。」

私だって、
私を誘ってくれたのには
ちょっとくらい
理由あるんじゃないかと思ったよ。

「そっか。」
まみは私以上に肩を落としそう言った。