キーンコーンカーンコーン

「はぁ、はぁ、はぁ…。」




走って登校したせいか、
夏の暑さにバテバテのふたりは、
なんとか遅刻を逃れるコトが出来た。





私と芽衣はクラスが別々だ。

小6の頃は同じクラスで
常に一緒だっただけに、

中1になって、クラスが
離れてしまったときは、
本当にショックで、
しばらく立ち直れなかった。


だけどクラスメートは、
小学校から一緒の人ばかり
だったので、
友達は案外早くできた。






ガラッ―


「おはよっ!!」

クラスメイトの女の子達は
私に挨拶をしてくれる。


友達はそれなりにいる。
いじめられたこともない。


だけど私は、変わらない日常に嫌気がさしていた。