「どーした、ゆづっ‥」

兄貴が俺を見ながら硬直している。
俺はその瞬間に気づいた。
自分が大量の涙を流している事を‥

「大丈夫。大丈夫だから、俺に話してみ?なっ??」
「だだだだ、大町からっ‥メール。やり直そうって‥」
「おいおい嘘だろ!?」

兄貴が落ちてた俺の携帯を拾って俺を抱きしめた。

「大丈夫。返信はしなくていい。また死ぬとか言い出したらその時はその時だ。
な??今は気にするなよ。」

俺は兄貴の胸の中で小さく頷いた。
兄貴が居れば絶対大丈夫。
小さい頃からそれを信じてた。

「よしっ。じゃあ、今日は侑月の好きな物、何か作るな!!何食いたい?」
「シーフードシチュー‥」
「分かった。じゃあ下降りるぞ!」

俺は携帯を握り締めて下に降りた。